「視覚部門小学部社会/理科の専科制」について
視覚障害教育部門の「確かさ」
教科の学びを深める
小学部 高学年 社会/理科「教科担任制」へ ~
より多くの視点で子供たちを見る~
One for
Children, All for
Childre
本校では、令和4年度から小学部高学年(5・6年生)の社会科及び理
科について、教科担任による指導を行っています。
新しい学習指導要領では、子供たちがどのように学びを深めていくのか
言及されている特徴があります。各教科固有の見方・考え方を働かせてい
くこと、また、教科の時間で身に付けた見方・考え方を、生涯にわたり働
かせていくことなどが期待されています。このような期待を担うことがで
きるよう、小学部社会、理科での教科担任制を位置付けました。
また、中学部では、全ての教科で、教科担任制へ移行していくことから、
その前段階として、小学部で教科担任制の一部を体験することにより、中
学部への円滑な移行を考えています。 校⾧ 丹野哲也
各教科で育成を目指す資質・能力
〇社会科:社会的な見方・考え方を働かせ、課題を追求したり解決したりする活
動を通して、グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及
び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎
〇理科:自然に親しみ、理科の見方・考え方を働かせ、見通しをもって観察、実験
を行うことなどを通して、自然の事物・現象についての問題を科学的に解決する
ために必要な資質・能力
教科担任制の効果~学びの好循環サイクル~
〇教科指導の高い専門性のある教師が多様な教材を活用し、熟達した指
導を行うことで、児童の学習内容の理解度・定着度の向上と学びの深
化を図ることができる。
〇複数の教師が児童と関わることから、児童の多様な個性を引き出すこ
とができる可能となる。
〇教科指導はもとより、複数の教師が、日常生活面の指導も補完しあ
い、学級・学年を越えた児童間の人間関係を支えることができる。
〇特別教室等(理科室や触察教材)を活用した学習活動が展開しやすく
なる。視覚障害から生じる個々の困難さに対応し、
「触る」、「驚く」、
「学ぶ」サイクルで学習を深化。